「うなぎって魚なのに鱗がないの?」「ツルツルしているけれど、本当にうろこはある?」と疑問に思ったことはありませんか。
実は、うなぎにも鱗があります。ただし、タイやアジのように体の表面ではっきり見える鱗ではないため、普段うなぎを見たり食べたりしていても、気づくことはほとんどありません。
この記事では、うなぎの鱗がどこにあるのか、なぜ見えにくいのか、普通の魚とは何が違うのかを解説します。さらに、食べるときに鱗が気にならない理由や、一般的な魚のような鱗取りをしない理由にも触れていきます。
あのツルッとした体にも、ちゃんと鱗があるってぇんだから面白いじゃねぇか!
山美世のうなぎ
うなぎには鱗がある?まず知っておきたい3つの特徴

一見すると鱗がないように見えるうなぎですが、ニホンウナギにはきちんと鱗があります。
特徴は大きく分けて、鱗が小さいこと、皮膚の中に埋め込まれるようについていること、独特の並び方をしていることの3つです。
そのため、体の表面を眺めても、タイのように「ここに鱗がある」と簡単には分かりません。
「うなぎには鱗がない」と説明されることもありますが、生物学的には正確ではありません。うなぎは、鱗がない魚ではなく、鱗がとても目立ちにくい魚と考えると分かりやすいでしょう。
うなぎの鱗はどこにある?見えにくい理由

私たちが「魚の鱗」と聞いて思い浮かべるのは、体の表面に何枚も重なった硬い鱗ではないでしょうか。
うなぎの場合は、その見え方が大きく違います。
鱗は体の表面に大きく露出せず、皮膚の中に埋め込まれるようについています。詳しく見ると、皮膚を構成する「真皮」と呼ばれる部分で確認されています。
さらに、一枚一枚が小さいため、肉眼で見てもほとんど目立ちません。
うなぎの体を見て「鱗がない」と感じるのは、鱗そのものがないからではなく、外から見えにくいつくりになっているからなのです。
うなぎの鱗は交差するように並んでいる

「見えねぇだけじゃねぇぞ。鱗の並び方まで、ちょいと変わってるんでぇ!」
うなぎの鱗には、もうひとつ興味深い特徴があります。
タイなどの魚では、鱗が同じ方向へ重なるようについている様子が目で見ても分かります。一方、ニホンウナギの鱗は、小さなまとまりをつくり、隣り合うまとまりとは向きを変えながら交差するように並んでいます。
つまり、うなぎの鱗は単に「小さい鱗」ではありません。並び方そのものにも、一般的な魚とは違った特徴があります。
ツルッとした見た目の下で、細かな鱗が独特の向きで並んでいる。外から眺めているだけでは分からない、うなぎの体のおもしろさのひとつです。
うなぎの鱗にはどんな役割がある?
魚の鱗には、体の表面を外からの刺激や傷から守る働きがあります。うなぎの鱗も、皮膚とともに体表を守る構造の一部です。
ただし、「なぜうなぎの鱗は小さいのか」という理由については、慎重に考える必要があります。
「泥の中を進みやすくするため」「細長い体を曲げやすくするため」といった説明を見かけることがありますが、現在の鱗の形や大きさになった理由を、一つの生態だけで断定するのは適切ではありません。
分かっている事実と、推測されている理由は分けて考えたほうがよいでしょう。
鱗があるのに食べると気にならないのはなぜ?

うなぎに鱗があると知ると、「それなら蒲焼きを食べたとき、口に残らないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
一般的な魚で鱗が気になるのは、体表にある硬い鱗をそのまま口にしたときです。うなぎの場合は、そうした大きな鱗が表面に並んでいるわけではありません。
そのため、蒲焼きや白焼きを食べても、タイなどの鱗を残したまま食べたときのような硬さやザラつきを感じることはほとんどありません。
なお、「焼くと鱗が溶ける」「加熱すると鱗がなくなる」といった説明を見かけることもありますが、そのように言い切れる十分な根拠は確認できません。
食べるときに鱗を意識しにくいのは、うなぎの鱗そのものが小さく、表面に大きく露出していないことが関係しています。
見た目じゃ分からねぇこともあるもんだ。うなぎってぇのは、ほんと奥が深ぇな!
まとめ|見えにくくても、うなぎには鱗がある

ツルツルして見えるうなぎにも、実はきちんと鱗があります。
ただし、その鱗は小さく、皮膚の中に埋め込まれるようについているため、タイやアジのようには目立ちません。さらに、小さなまとまりが向きを変えながら交差するように並ぶという、独特の特徴もあります。
「うなぎには鱗がない」と思っていた方も、次にうなぎを目にしたときは、そのなめらかな皮膚の内側にある小さな鱗を思い出してみてください。いつも見慣れたうなぎが、少し違って見えるかもしれません。
山美世のうなぎ
届くのは、老舗の仕事。












